福山通運健康保険組合

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ニュース&トピックス

[2006/05/01] 
ことわざ健康事典 脚気の妙薬

 脚気とは、体内のビタミンB1が不足して起こる病気で、症状は手足のシビレにムクミ、全身がだるくヤル気を失う病気です。原因は貧しい食生活による栄養不足で、食糧事情の悪かった第二次大戦前後は、日本の国民病の一つといわれておりました。治療は、とりあえずB1剤の補給ですが、栄養学もビタミン剤もなかった大昔は、重症になると「脚気(かっけ)衝心(しょうしん)」といって心不全を起こし、死に至る恐ろしい病でした。当時の治療法は、白米をやめて麦飯を食べ、和漢薬を飲むなどで、これといった特効薬はなかったようです。したがって「脚気の妙薬」とは、無い物ねだりを意味する諺。ところが最近、日本の若者たちの中にも脚気がチラホラ表れております。この飽食、グルメの時代になぜ?と思われますが、実は栄養を無視した食行動、とくに甘い菓子や清涼飲料の取りすぎと、無理なダイエットが原因とか。さらにこうした不健康な食生活と現代社会のストレスは、B1不足に加えて腸内細菌のバランスを崩し、ビタミンB類を破壊する悪玉菌まではびこらせているようです。

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