福山通運健康保険組合

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ニュース&トピックス

[2005/06/27] 
心とからだを元気にする栄養新知識 正しい水分補給で夏を乗り切る!

 人間のからだの中で一番多い成分は水です。ちなみに、胎児では体重の約90、新生児で約80、幼児で約70、成人は約60、高齢者になると約50数が水分だと言われています。
 水分は体内で栄養素を運搬し、暑い時には発汗により体温調節をする働きがあります。そのため発汗が多い夏には、脱水や熱中症を起こす心配があります。喉の渇きを感じにくい乳幼児や高齢者の水分補給だけでなく、炎天下で夢中になって遊んだり運動したりする子どもやおとなも適切な水分補給を特に夏は意識したいものです。
 水分補給のタイミングは喉の渇きを感じてからでは遅く、いつでも早め早めを心がけることがポイントです。汗をかきそうな時は事前にコップ1~2杯程度の水分をとり、あとは汗をかいたと気づいた時に、少しずつ飲めば良いでしょう。運動中では15分ごとを目安にこまめに水分を補給します。水温は十度前後が飲みやすい上に吸収も早く、体温の上昇を防ぐことができます。
 汗の99は水分ですから、補給するのは普通の水で充分ですが、4時間以上の運動や運動量が多くて大量の汗をかく場合は、塩分や糖分を含むスポーツ飲料を運動中は薄めて、運動後はそのまま飲むと疲労回復にも役立ちます。ただし糖分のとりすぎを防ぐため、運動後のスポーツドリンクは200cc程度にし、それ以上は無糖のものにしたほうが良さそうです。
 ただし、ビールなどのアルコール類は利尿作用があるので、水分補給を目的にする場合には向きません。
 また食事からも水分をとっていますから、暑くて食欲がないからといって食事を抜くことは、水分補給の面からも心配です。ご自分が食べやすいものでよいですから、朝から三食、ご飯などの主食一品と、卵・魚・肉・大豆類を主材料とした主菜を一品程度、野菜や芋を主材料とした副菜二品を揃えて食べましょう。汗で失うビタミンやミネラルをとることで、夏を元気に乗り切ることができますよ。
ヘルスサポート研究会カナン 代表・管理栄養士 新出真理
 
 
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