福山通運健康保険組合

福山通運健康保険組合

文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

ニュース&トピックス

[2005/07/04] 
ことわざ健康事典 鬼の霍乱(かくらん)

鬼の霍乱(おにのかくらん)

 いつも憎らしいほど頑健な人が、たまたま病気になって青息吐息をしているさま。江戸後期の川柳集(せんりゅうしゅう)「柳多留(やなぎだる)」にある「鬼の霍乱しよきさん(正気散または鍾馗さん)で治り」から一人立ちした諺です。
  霍乱とは、漢方医学でいう暑気当たりのこと。日射病、熱射病のたぐいです。日射病も熱射病も、昔は熱中症として、応急手当ても同じように考えられていた時代もありましたが、現代医学では、はっきり区別されております。
 つまり日射病は、夏の強い日射しに長時間さらされ、熱はないが、頭痛、メマイ、吐き気、意識障害を起こしたもの。熱射病は、夏冬問わず、暑い所に長時間いたため、体内に熱がこもり、日射病の諸症状のほかに高熱を伴うもの。車の中に閉じこめられた子供の死亡事故など、この熱射病です。したがって応急処置は、日射病なら、日陰に移してスポーツドリンクを飲ませるなど、水分と塩分を補給すること、熱射病では、首、脇の下、股の付け根など、脈を打っている所を中心に冷やすこと。同時にいずれの場合も救急車を呼ぶことをお忘れなく。

※ 営利、非営利、イントラネット等、目的や形態を問わず、本ウェブサイト内のコンテンツの無断転載を禁止します。
 

ページ先頭へ戻る