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[2005/08/01]
ことわざ健康事典 医者の不養生
ことわざ健康事典 医者の不養生
他人には養生や節制を説きながら、自分自身はお酒も遊びもヘビー級、養生とは無縁の暮しをしている医者たちをからかった諺です。
江戸中期の宝暦13年(1763年)に出版された「風流志道軒伝」という読み物に出ておりますが、ほかに「医者の若死」という諺もあります。現代でも医学的知識や経験が十分な所がかえって仇(あだ)となり体の不調を感じても、この程度ならと甘く見たり、日常の診療に追われてつい検査を受けるのを怠ったりして、大事に至るドクターが少なくないようです。ガンの専門医がガンで倒れたなどということも、その一つかも知れません。
そこで検査ですが、いわゆる「検査漬け」は別として、必要な場合はキチンと受けたいもの。さし当たり会社の定期健診は絶対に逃さないように願います。
もっとも人間には、体に異常や病気があることを知りたくないという心理が働くことも事実です。でも常に現実を直視し、悪ければ早く治すことが、現在はもちろん、定年後の豊かな人生の設計にもつながる大切なことと思われます。
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