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[2005/09/05]
ことわざ健康事典 秋鯖嫁に食わすな
ことわざ健康事典 秋鯖嫁に食わすな
「秋茄子嫁に食わすな」と同様の諺です。
鯖も秋は脂(アブラ)が乗っておいしいから、憎い嫁に食わすなという意地悪と、いや、鯖は傷みやすい魚だから、とくに妊娠中の嫁が食中毒を起こしたら大変という二つの意味があるとのこと。出典は、江戸時代の正保二年(1645年)頃出版された「毛吹草」です。食中毒といえば、鯖その他海の魚でよく起こすのが腸炎ビブリオによるもの。この菌の住み家は海の泥。従って塩水が大好き(好塩菌)で、摂氏20度以上の気温になると爆発的に増殖、食べて12-24時間後に激しい腹痛・下痢で、運が悪いと死ぬこともあります。予防は手、マナ板など調理器具の清潔と、なるべく加熱して食べること。酢は菌の繁殖をおさえるが殺す力まではありません。もう一つ、生きのいい鯖にはアニサキスという寄生虫がかくれていることがあります。これを知らずに食べると胃壁に喰らいつき、人間は七転八倒。こうなると内視鏡でつまみ出すほかないので鯖はもちろん鰯やイカの刺身にも御用心を。
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