福山通運健康保険組合

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ニュース&トピックス

[2005/10/28] 
治療の主役はあなたです!

  私たちの生活と深くかかわりのある医療の世界に、いくつかの新しい動きが見られます。まずは新医師臨床研修制度の実施。これは、「病気を診て人を診ず」といった言葉に代表される専門医志向への批判を受け、いわば「全人的医療」を実践していくことをめざしています。研修医に幅広く臨床現場を経験させ、基本的な診療能力を向上させることがねらいです。
 また、大学病院などですでに実施されている、盲腸や肺炎などの急性期入院の定額払い制度の民間病院への拡大もあげられます。これにより、対象病院における疾病ごとの入院期間や医療費が公表され、医療に関する情報の透明度が高くなります。
 わが国では、患者は医師に比べ医療に関する情報が圧倒的に不足しています。患者が自ら、医療機関や最善と思われる治療方法などを選択できる情報が必要です。健保連が、2003年10月にスタートさせたインターネットによる病院情報検索WEBサイト「ぽすぴたる!」は、こうした考えに立つ試みの一つで、患者のために必要な客観的な情報を流すという趣旨から「POS」(ぽす)=「患者中心の(医療)システム」(patient/problem oriented system)と「HOSPITAL」(ほすぴたる)のふたつをつなげ、患者中心の医療に取り組む施設を紹介するということから名付けられたシステムです。
 また、今月20日にリニューアル・オープンした「ぽすぴたる!」では病院の「名称」・「所在地」・「診療科」・「病床数」の基本情報のほか、病院の機能や設備、専門性が把握できる施設基準を掲載し、全国9,000を超えるすべての病院が検索できるようになりました。また、これまでの「疾患名」や「病院名」からの検索メニューに加え、「長期療養」や「リハビリテーション」、「在宅医療」、「緩和ケア」など、病院(病棟)の機能・専門性を着眼点とした検索メニューを用意しており、さらには、本サイトに掲載されている医療用語や施設基準には、解説欄『ぽすぴたる!用語辞典』を付けました。
  医療を受ける側の私たちも変わらなくては、医療はよくなりません。みなさんは医療機関にかかるとき、医師まかせにしていないでしょうか。安心して納得のいく医療を受けられる「かしこい患者」になるためには、積極的に情報を知り、治療に参加する姿勢が必要です。
 真の「患者中心の医療」を実現するためには、医療提供側の改革や保険者の支援だけでなく、私たち患者自身の「治療の主役は私たち」という意識も大切なのです。

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