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[2005/11/11]
ことわざ健康事典 夜目遠目(よめとおめ)笠の内
ことわざ健康事典 夜目遠目(よめとおめ)笠の内
夜と、遠くからと、笠をかぶっている時。この三つの場合は、どんな女性もそれなりに美しく見えるものだという意味。江戸は正保二年(1645年)頃刊行された俳書「毛吹草」にある諺です。なるほど夜は暗いから、人間の目の瞳孔が開いて、カメラならピンボケ状態になるし、笠の内も外界と比べて暗いから同様、遠方は、昼間でもはっきり見えないのが当り前。結果、女性は実際より美人に見えるというわけです。しかし人間は年をとるにつれて視力は弱まります。遠視の場合は近くが、白内障や緑内障、はては糖尿病や高血圧が原因の視力異常といった、いわゆる目の成人病が出てきます。こうなると、夜目、遠目どころか、いつも回りの女性が美しく見えるようになるかも知れません。でも、そうなったら大変。さし当り眼科へ行って眼底、眼圧、その他、の諸検査を受けねばなりますまい。とくに車を運転する人は、たとえ免許証の更新をしたばかりでも「おかしいな」と感じたら、すぐに精密検査を受けていただきたいものです。
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