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[2005/12/02]
ことわざ健康事典 二日酔いに迎え酒
ことわざ健康事典 二日酔いに迎え酒
酒飲みなら誰でも経験する二日酔い。ハメをはずした翌朝は、頭痛、吐き気、全身倦怠でたいへんな苦しみです。そんな時、冷や酒を一杯飲むと治るというのが「迎え酒」で、こんな諺めいたものが出来たようですが、実は俗諺にもない全くの迷信。なるほど二日酔いの朝、一杯の冷や酒はいくらか気分を良くしてくれることは確かです。でもこれはアルコールを追加することで、一時的に中枢神経がマヒし、不快な気分が柔らぐだけで、それが醒めれば二日酔いの二日酔い、体はさらなるダメージを受けるだけです。二日酔いとは、アルコールが体内で分解して出来たアセトアルデヒドと、まだ分解しきれずに残っているアルコール、それに脱水が重なって起きた症状。治すには胃薬・頭痛薬よりも、まず水分を沢山とってアセトアルデヒドやアルコールを尿に出すのが先決。同時に朝風呂に漬って汗をかくのも良い方法です。水分の補給には、お茶やコーヒーも結構ですが、体液の組成に近い電解質を含んだスポーツドリンクのほうが、より脱水症状の回復には効果的です。
これから忘年会シーズンですので、くれぐれもお体に気をつけて、よいお正月を迎えましょう。
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