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続けて楽しむウオーキング術⑥
-ウェルネス・ウオーキングを始めましょう(3)-
この季節は厳寒で運動には一番体は好まない時期であります。床から起き上がるのも大儀ですし運動しようとする気持ちが整いません。こういう季節は早朝に運動しようと思わないで、外気温が高くなってから開始するようにしましょう。とにかく、冬場の運動の敵は寒さです。寒さ退治は、次のようにして下さい。沢山厚着をすることではありません。厚着は動きを鈍くします。
運動開始前は、時間をかけて準備運動をします。入念に各関節を柔らかくします。そして、運動靴とソックスです。ソックスは厚手のものが良いです。血液の循環が良くなるように、きつくなく、ゆるくなく、靴の中はソックスで遊びがないものが良いです。手袋は軍手でも良いと思います。首の周囲は普段でも大事なポイントです。首の周囲は寒さしのぎに運動着のえりを立てたり、その他のもので覆うことが肝心です。あとひとつは帽子です。頭部の寒さを防ぐには帽子であり、帽子はまたファッションにもなります。以上が寒さ対策として運動開始前の準備であります。
寒い時の運動は、いくら準備運動をしたからと言ってもどうしても体が丸くなります。人間の体は普段でも縮もうとしています。とくに寒いときは体温を外へ逃がさないように働きます。筋肉の収縮はいろんな面に影響を持つ場合があります。しかし、寒さを完全防備に近い服装で防ぎ、一生懸命ウオーキングをしましょう。
ウオーキングは生活している環境を良く観察できる喜びがあります。冬場の楽しみは、春夏に見ることができなかったところを見られることです。何処かと言えば、大木や小枝の茂みで見えなかったところは、落葉によって奥を見ることができるとか、普段歩かないような道や気になっている場所を歩いてみるとか-です。冬場のウオーキングは、その場所の発見や街の魅力に再度挑戦してみるのも楽しみのひとつであります。それにもっとも冬場のウオーキングで喜べることは空気と空がきれいなことです。それだけに、早朝が良いのです。体温と外気温とのかねあいで早朝のウオーキングをしてみてください。
寒い時の運動は機敏でスピーディーであることが望ましいのです。目標を定め、時間を決めて歩ければ寒さが厳しくとも、最後まで歩き終えるでしょう。また厳寒で風が吹くと寒さも倍になります。体にはかなり抵抗感が出てきます。けれども、目標や時間がメモリーとして体に染み込んでいれば、ワンパターンで運動は終えることができます。
また、特別に寒さを感じた時は運動を続行しないよう、注意して下さい。寒さを感じながら運動することは危険でもあります。血圧が高目の人は心血管系に負担がかかります。寒い時の運動は特に注意が必要です。
寒い時でも体力づくりとして歩くのであれば、やはり速く歩くことです。姿勢を良くし大股で歩きます。背筋を伸ばすのが良い姿勢の条件だと前述しましたが、大股で歩けば自然に意識しなくても背筋は伸びます。寒いときは大股で速く歩けば元気がついてきます。
ただし、肥満の人が大股で速く歩くと関節に無理がかかりマイナスになります。肥満解消を主にして歩くのであれば、長く歩くことを勧めます。ゆっくり長く歩いた方が肥満解消につながります。カロリー消費はトータルで考えた方が良いでしょう。
歩くことによって循環機能とそのリズムが自然体になって安定し、悩みがある時は解決されることがあります。車など他の交通を気にする所は避けて、自然に親しめる伸び伸びとしたところを選択し歩きましょう。
都内でも川や広い池などでは、世界の鳥が飛来し、泳ぎ遊んでいる姿を見る楽しみがあります。あらかじめそういう場所を見定めておき、歩いてみるのもウオーキングの面白いところであります。ウォッチングの時はそれこそ自由自在で歩いてみるのも良いと思います。目的達成を第一にして!
こういう時は歩くペースは二の次に考えましょう。それでも歩いたことになります。
白鳥 金丸(スポーツライター)
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