福山通運健康保険組合

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ニュース&トピックス

[2006/01/27] 
続けて楽しむウオーキング術⑦

-ウェルネス・ウオーキングを始めましょう(4)-

 東京オリンピック後、全身持久力の向上に効果的な有酸素運動が勧められるようになり、ジョギングが広まりました。そして、エアロビクスも盛んになり、そのブームは生活の中に採り入れられ急増しました。今は、老若男女問わず幅広い世代の人たちがウオーキングを楽しんでいます。
 ウオーキングは危険が少なく、無理のない運動として取り上げられています。これまでに運動経験のあまりない人や、太り気味の人や、血圧が高めの人などにはジョギングよりウオーキングがお勧めですが、これは無造作にやらずに、メディカルチェックを受けて、歩いても大丈夫だという裏付けをとってから初心者の方、あるいは体に不安の方は、始めて下さい。
 さて、ウオーキングの楽しさが次第に身についてきたのではないでしょうか。歩く距離が伸びて来たとか、そのたびに自身の体の能力を知り、その力を維持するためにウオーキングを習慣にするとかして楽しむことができます。過信しすぎないように…!
また、急に距離を伸ばしたり、カロリー消費を気にするなど数字にとらわれないことです。風景を楽しむコースを選んだり、季節の移り変わりを楽しむように歩くと、自然とウオークの距離も伸びて行きます。
 ウオーキングに慣れて少し自信がついてきたところで、普段よりひと駅手前で降りて、歩いてみるのも成果をみるきっかけになります。その時は、時間を計ってみたり、脈拍を計ってみたり、それらを目安に継続してみるのも良いでしょう。身体が歩くことに慣れてきたら、アップダウンのある道も歩いてみましょう。そのうち、身体の筋肉が適応してきます。ただし、正しい姿勢で歩くことを忘れないで下さい。歩き終わったら、クールダウンを必ず行って下さい。長い時間、靴という密室に閉じこめられてきた足を、すぐリラックスさせてやって下さい。同時に体のケアを忘れないでください。靴を脱いだ後のストレッチを行い、ウオーキングで使用した筋肉を伸ばしてリラックスさせましょう。そして、入浴し、疲れた部分をほぐし、軽くマッサージをするのも効果的ですが、運動した後の長湯だけは良くありませんので注意。
 ウオーキングのように無理のない運動ならば毎日行うのも良いのですが、毎日というと、かなりプレッシャーになってしまいます。お勤めの行き帰りに、また仕事の途中などでも歩く習慣がついたら、一回に歩く時間を少しずつ延ばしてみてください、一回に歩く時間は、30分以上が理想的です。週三回行えば消費カロリーも期待できます。万歩計を身につけ、自分の歩幅を計測し、万歩計の数に歩幅をかけると、歩いたキロ数が分かります。一万歩を超すと200~300キロカロリーは消費されます。歩くことについては、一緒に歩く人がいると楽しいし長続きします。それにはおしゃべりができるほどの人数が良いでしょう。
 ウオーキングを通じて足腰を痛めることはまずないとみてよいでしょう。歩いて感じる痛みは、過去に膝や腰を故障したことがあるとか、基礎的な疾患、骨、関節の変形などが原因と考えられます。日常生活での歩行では気づかない痛みが本格的にウオーキングに取り組んで分かることもあります。こういう時は、自分の身体のバランスあるいは問題のある部位を専門の診療所で診てもらうと良いでしょう。ウオーキングが楽しく、無理をしてまでも継続してしまうと、取り返しがつかなくなります。歩いて痛みを感じる部位は、膝、腰、股関節、足首の順といわれています。歩き方や背骨のバランスがくずれていると膝や腰に負担がかかり、それが積み重なって痛みになると言われています。膝の変形は、歩き方や体重の負担も受けとめるため生じやすいのです。
 歩くためのバランス・チェックをして、年齢や性別に関係なく自分の体力を知ることが第一です。若いとか中高年とかではなく、潜在的な危険因子は同じです。身体のバランスを知るのと同様、ウオーキングを楽しめる体力を把握することも大切だと思います。
 
                                           白鳥 金丸(スポーツライター)

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