福山通運健康保険組合

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ニュース&トピックス

[2006/02/24] 
続けて楽しむウオーキング術⑧

-ウオーキングでメンテナンス・食菜ウオーキング-

 ウオーキングで最も大事なことは、外出するときに溌剌(はつらつ)とした気分になることです。体を動かすときは、規則正しく時間を決めて行動することが大切です。特に、運動はその時の体調を丹念に見て、場所(目的地)、一緒に運動する仲間や、時間を手際よく決定して始めることが大切です。起床時にちょっとした痛みがある時や具合が悪い時、また、気分がなんとなく乗らない時は無理して運動しない方が良いです。しかし、運動することに慣れて自分で調節できるのであれば続行していいと思います。
 運動を継続して行うことは筋力や靭帯(じんたい)を強化します。ウオーキングの場合、腰部(腰の周囲)や大殿筋(お尻の盛り上がった部分)に筋肉の多少の盛り上がりが感じられます。そして、その運動に伴い、腓腹(ひふく)筋・前脛骨(けいこつ)筋、その他の部分の筋力も強化されます。また運動の仕方によっては、少しスピードアップしただけで呼吸循環機能が強化されますし、その強化された呼吸循環機能は短距離選手のように爆発的な力を出したり、中・長距離選手のように筋持久力を発揮したりします。ですから、ウオーキングの場合においてもスピードや距離を延ばすことによって筋持久力が強化され保持されるのです。「継続は力なり」といえるでしょう。
 このようにウオーキングを継続することにより、体全体の体力を増強することは間違いありません。更にウオーキングは、生活習慣病の方たちにも勧められています。生活習慣病に見られるガン、心臓病、糖尿病、脳卒中、その他の疾病の予防にもなるのです。中高年の後半になりますと、体の一部分になんらかの症状が出始め医者通いが始まります。医療にかかる費用を考えたならば普段から、できるだけ病気にかからない努力をし、元気な体を保つことが大切だと思います。私たちの体は老若男女に関係なく、毎日の食事のごとく、常に体を動かし循環機能を高めておくことが大切です。手軽にできる運動としてウオーキングで体力づくりをすることを勧めます。ウオーキングを継続することは心身特に筋力などにその効用が見られ、いつも元気溌剌である生活をいとなむことへの活力になっています。このシリーズの最初の方の基礎編に腹筋や背筋、上腕部の強化を載せたことがあります。それらは、ウオーキング後のトレーニングとして実行することで筋力強化につながります。
 運動の効果をあげるためには更に食事をも考えなければなりません。美味しい食事、楽しい食卓を飾ることで運動後のリフレッシュな気分を誘います。栄養面を考える上では、特に最近の食生活の乱れが問題といえます。便利なインスタント食品、加工食品が豊富で、食事においては、スナック化されているのも確かです。好きなものだけ、食べ慣れたものだけを食し、嫌いなものには手をつけないなど、昔の人と比べると摂取する食品数の減少が一目瞭然です。ダイエット食にみる白米や魚介類、野菜や穀物だけの食事では、栄養面からみて、脂肪や糖質、タンパク質は十分でしょうが、ビタミン、ミネラル、食物繊維は不足します。特に、女性はホルモンバランスを崩し、生理機能が正常に働かなくなったり、疲労骨折や骨粗鬆症を起こし大きな問題になっています。これも正しい知識と食習慣を身につけることで少しは解消できるものと思います。今日では、コンビニエンスストアやスーパーマーケットの二十四時間営業で買い求めるお惣菜や商店街のものは、材料が新鮮かどうか、どんな添加物が、どの程度使用されているのかわかりません。旬のものや地元の採れたて食材を大いに活用して摂取をしてみては如何でしょう。
 運動時の血液濃度、粘性のバランスの調整を保つためには、水の摂取は大切です。運動時の水分補給は身体の新陳代謝や酸素、栄養分を運ぶ血液に大切な役割を果たします。二酸化炭素や老廃物は、血液循環によって排出されます。そして運動ばかりでなく、普段の食事の時も水を十分に摂るなど、一日中こまめに水を飲む習慣をつけると良いです。
 食事は、よく噛んでゆっくり食べる習慣をつけましょう。ダイエット法にはゆっくり噛んで食事することも取り上げられています。それは噛むことにより唾液が分泌されるからです。この唾液には消化の働きがあり、また、殺菌作用や添加物の解毒作用があるとも言われています。ゆっくり食べることで食べ物を砕きながら唾液が分泌されることは大変重要な役割を持つのです。
 このように正しい食習慣は、運動にも影響を与えるのです。一日三食の食事内容と運動のバランスを考えて、健康な体力づくりと生活習慣病の予防に努力しましょう。

                                                          白鳥 金丸(スポーツライター)

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