福山通運健康保険組合

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ニュース&トピックス

[2006/03/31] 
4月から医療機関に領収証発行が義務づけ ─医療費の内容に関心をもちましょう─

  病院、診療所など医療機関には4月から、医療費の内訳が分かる領収書の発行が義務付けられます。これまで、総額しか記載されていなかった場合も多く、患者からは不満の声もありました。医療の透明性を増すためにも関係機関の協力が必要です。

 コンビニエンスストアなどのレジに、不要なレシートを入れるための箱が置かれているのをよく見かけます。打たれている内容を確かめないまま、条件反射的にその箱に捨てている人も多いようです。台湾のように、レシートに宝くじでも付いていれば、大切に持ち帰る人も増えるかもしれません。
 ところで、みなさんは医療費の内訳に関心をもったことがありますか。この4月から、医療機関に「診察」や「投薬」、「検査」など項目ごとの医療費の内容のわかる領収証の無料発行が義務づけられました。
 連合が昨年末に行った「医療機関における領収書発行状況アンケート」(回答数2960件)によると、合計金額のみを示した領収書をもらった人が42.4%、もらえなかった人が6.1%で、明細入りのものだったという人は51.6%にとどまりました。これでは、自分の支払った医療費の中身を気にする人は少ないかもしれません。本来、物を買ったりサービスを受けた場合、その内容のわかる領収証がもらえるのは当然のことです。今回の義務づけは、「ようやくか」といった感も否めませんが、現状からすると、患者にとってわかりやすい医療の実現へ向けた大きな一歩となります。
 私たちも、これをきっかけに、自分が受けた医療の内容に関心を持ち、主体的に医療に関わっていく必要があります。スーパーでもらったレシートに、「これはレジの打ちまちがいでは」と思う点があれば確かめるように、医療機関の領収証の内容に納得できなければ説明を求めることが大切です。こうした姿勢が、患者と医師との信頼関係を築くことにつながります。宝くじの抽選結果を待つような楽しみはありませんが、そのまま捨てたりしないで、医療費の内容をチェックする習慣をつけましょう。

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