ＣＯＰＤとは気道や肺胞が炎症をおこし、空気の通り道が狭くなったり閉じたりして呼吸困難をおこす病気の総称で、慢性気管支炎、肺気腫などがあります。喫煙者に多い病気のため、別名「タバコ病」とも呼ばれています。１９９６年の厚生省調査によると患者数は約２２万人でしたが、２００１年に発表された大規模疫学調査では約５３０万人と推計されました。
　症状は咳や痰、運動時の息切れです。インフルエンザなどの呼吸器感染症にかかるとそれを引き金に急激に悪化することがあり、安静時にも酸素吸入が必要になる場合もあります。
　治療は禁煙を基本として、薬物治療、呼吸法、外科的治療等を組み合わせて行います。根本的に回復する治療法はまだありませんが、早期に治療を開始することにより普通の人と変わらない生活を送ることができます。

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