福山通運健康保険組合

福山通運健康保険組合

文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

ニュース&トピックス

[2006/06/16] 
ことわざ健康事典 病いは身のほうけ

病気になると、気力も失なわれるものだという意味。1656年(明暦二年)に刊行された、俳句の用語と諺の辞典のような書物、「世話尽(せわづくし)」に収録されている諺です。なるほど病気に罹ると、誰れもが最初は「負けてなるものか」といった、いわゆる闘病精神で頑張りますが、長引くにつれだんだんに気が滅入ってくるのは仕方のないことかも知れません。中でもこの諺に思い当たるのは、お年寄りの入院ボケです。たとえば脳卒中や骨折で長期入院した場合、治療はうまくいっているのに急にボケ症状が現れてくるというケースです。このような場合、最初は家族も一生懸命看護しますが、そのうち疲れが出てきます。病人のほうもリハビリを受けるのだが、はかばかしく快方に向かわないいら立ちと孤独感からボケに逃げ込むケースも珍しくありません。そこで看護するほうもされるほうもお互いに性急にならず、長短離マラソンのように、体力・気力を保ち続ける知恵と工夫が必要なのでは。そういえば「病いは気から」という諺もありました。


※ 営利、非営利、イントラネット等、目的や形態を問わず、本ウェブサイト内のコンテンツの無断転載を禁止します。  

ページ先頭へ戻る