福山通運健康保険組合

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ニュース&トピックス

[2006/06/19] 
続けて楽しむウオーキング術⑫

-ウオーキングでライフスタイルは変わったか-

 ウオーキングを始めてからは、万歩計を必ず装着するようになりました。それも、毎日歩いた歩数をカレンダーに書き込むようにしたからです。書き込んだカレンダーから一万歩を超す歩数を見て、満足な気持ちになります。普段でも、できる限り階段を利用して歩くことを心掛けています。特に自分の歩き方に注意し、今では大股でリズム良く歩くようにしています。また歩く姿勢の悪い人が目につくようになりました。履物が悪いのか姿勢が悪いのかを見ながら我が身を振り返っています。
運動しないでいると…
 ウオーキングを始めてから、からだに変化がみられますか。仕事にはげみが出て、これまでより頑張れる体力がついたと感じられたり、食事が美味しく摂れるようになったり、さらに、食生活に気を使うようになったとしたならば、ウオーキングを続けてきて大きな効果があった証です。そしてウオーキングでは、呼吸循環機能や筋肉が鍛えられ、健康の維持増進にもその役割は大きいのです。特に、全身持久力の向上には強く影響しています。また、ウオーキングにより行動範囲は広がります。このように歩くことの楽しみもあり、目標も立てられて夢も大きく膨らみます。これまでに何回か述べてきましたが、生活習慣病や運動不足病は、ウオーキングをはじめてからはどのような向上がみられたでしょうか。
 若い時、無我夢中で身体を動かし鍛えてきた蓄えを、中高年以降に身体的にも精神的にも大きな恩恵として浪費している人が多いと思います。
 しかし、全く何もしない生活を送ってしまうと体は大変なことになってしまいます。いくつかの病と戦って、今更ながら健康のありがたさを感じるようではこれもまた遅すぎます。
 私は人間の体はしっかりした骨格系が大切だと思っています。筋肉を強く骨を太くし、疲労しにくい体を作ることが必要です。ボディービルダーの肉体美は、骨組みがしっかりしているので、盛り上がった筋肉が美しい体を生み出しています。トップアスリートのバランスのとれた肉体美も鍛えぬかれたすばらしい骨格系そのものです。
ライフスタイルを改善しよう
 ところが、加齢とともに骨代謝のバランスがくずれ、新しい骨を作れないなどで骨格系が弱くなり骨粗鬆症の原因にもなっています。骨格系が弱くなる原因は腸管からのカルシウム吸収が悪くなっていることもあります。そして、その対策としては先ず、カルシウム、たんぱく質、ビタミンDを十分に含んだ食品を摂取することや適度な運動も忘れないことです。
 更にライフスタイルの中でどうしても考えなければいけないことは、肥満であります。肥満は、からだに過剰な脂肪が蓄積された状態を言います。また肥満は病気とは言えませんが、様々な病気をつくります。糖尿病、高血圧、高脂血症、循環器系疾患と生活習慣病の原因にもなっています。肥満の原因は食べ過ぎや、運動不足によるものです。運動などによる消費エネルギーが食事から摂るエネルギーを上回ると、その余ったエネルギーは脂肪として蓄積され肥満となるわけです。このように運動不足は肥満の原因になりますが、肥満になるとからだを動かすことが大儀になって運動不足が更に促進されます。
 肥満は正確には皮下脂肪の厚さや体重に対する脂肪の割合によって判定します。肥満の予防は食事と運動が大切です。運動するとエネルギーを消費しますが運動そのものの消費はそれほど大きくはありません、例えば脂肪1kgは約7,000kcalになります。
 30分ジョギングすると消費エネルギーは250kcalになりますが一週間毎日運動を続けても期待できる体重の減少は約250gにしかなりません。肥満の解消には食事療法と運動療法を併用して筋肉を使用することが必要です。とにかくこまめにからだを動かし、軽い運動で長時間行うことが脂肪を消費する秘けつです。
 生活習慣病は老化現象や遺伝子的要因をもとに食生活のかたよりや、運動不足、ストレス、喫煙、飲酒などが関連して起こってくるものです。従って生活習慣病を予防するためには、その習慣を見直すことが重要です。毎日のあるいは月に何回かの運動なども見直しをし、より良い効果的なそして長く持続できる運動で有酸素運動を行うことをお勧めします。

                                                       白鳥 金丸(スポーツライター)

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