福山通運健康保険組合

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ニュース&トピックス

[2006/09/18] 
ことわざ健康事典  薬から病いを起こす

どんな良薬でも、正しい用法で慎重に用いないと、別の病気を引き起こすという意味。中国は明代の思想家王守仁の語録をまとめた「伝習録」から出た諺です。昔の薬といえばいわゆる漢方薬、それでも人びとは副作用や薬害に悩まされたようです。現代の西洋薬ではステロイド剤や抗生物質製剤がその典型。例えばステロイド剤は、今世紀始まって以来の妙薬と讃えられますが、一歩誤まれば、体の抵抗力を失ない、骨までボロボロにします。薬の組み合わせによる事故もあとを絶ちません。錠剤と抗生物質。カゼ薬のアスピリンと心筋梗塞の薬ワーファリンや糖尿病の薬、血圧降下剤。抗コリン作用のある鎮痛胃腸薬と強心薬や精神安定剤。胃腸薬の剥酸剤とテトラサイクリン系抗生物質。などなど無雑作に併用すると危険。ものによって、効果が失なわれる。逆に強く出過ぎる、中毒症状を起こすなど思わぬ事故につながります。グレープフルーツ、コーヒー、ドリンク剤、ビタミンKも要注意。分からない時は納得行くまで医師や薬剤師に聞きましょう。

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